なお、神殿に対して肯定的な第3巻と第5巻に対し、第4巻は否定的な姿勢を打ち出している 。
第9巻は第6巻全体に第7巻1行目と第8巻の218行目から428行目を繋ぎ合わせたものである。
逆にフィー写本群とプシー写本群には第1巻から第8巻までしか含まれていない。
第1巻の中核をなす1行目から323行目まではキリスト教的要素を含んでいない 。
それに対し、キリスト教的要素が強いとされる巻の中で最も長い第8巻は、様々な要素の組み合わせが指摘されている。
第3巻は829行から成り、他の巻に比べて分量が多いというだけでなく、内容的にも最も古く重要とされている 。
アウグスティヌスも『シビュラの託宣』から引用し、特に『神の国』第18巻において、『シビュラの託宣』第8巻のアクロスティックを引用している。
第8巻が唐突に1行だけ抜粋されている不自然な引用は、これが第3巻の一部だった可能性などを想定させる 。
概説の類では第9巻、第10巻に全く触れず、12巻分のみが伝存しているとする例もしばしば見られる 。
残り1箇所は第3巻序盤の8行分と第8巻の5行目である。
